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夏のメンズカジュアルは、軽さを意識しすぎると、たちまち子供っぽさが顔をのぞかせてしまいます。だからといって、大人っぽくトラッドなアイテムで固めてしまうのもNG。重たい印象で、なおかつ季節感を欠いた、残念なコーデに。

そんな難しい夏コーデの要となるのが足元。春から履き続けているスニーカーや、トラッドな装いで大活躍の革靴は少し休ませておいて、夏ならではのこなれた着こなしを楽しんでみませんか?大人のカジュアルシーンにおすすめの夏靴をご紹介します。

あえて夏の主役を避けてみる

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夏のカジュアルシーンというと、キャンバススニーカーやランニングスニーカー、そしてサンダルなどを思い浮かべる方も多いと思います。もちろん、いずれも清涼感や軽やかさ、ほどよいスポーツテイストがあり、夏の装いに適しています。

とはいえ、キャンバススニーカーはくたびれていたり、汚れていたりすると台無しですが、新調するタイミングをつかめず、ついつい長く履き込んでしまうということも。また、ランニングスニーカーは、そもそもコーデの難易度が高めだし、サンダルは人気があるぶん、見慣れた感じがして、コーデに手抜き感が出るなんてことも。そこで、大人が安心して着用することができる夏靴を3つご紹介しましょう。

ぜひとも主力選手に加えたい「エスパドリーユ」

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エスパトリーユとは、ジュート製の靴底に帆布などコットンの上部を組み合わせた、ピレネー山脈を起源とする靴のこと。ヨーロッパでは、大人の夏靴として定着していて、日本でもかなり認知されるようになってきました。ビーチやリゾートと相性が良く、涼やかで軽やかな印象があるにもかかわらず、“スポーティ感”がほぼないため、思いのほか、コーデをドレスダウンしません。

そのため、例えば、細身シルエットのデニムの裾を少しだけロールアップさせて、Tシャツに合わせる、シンプルなカジュアルコーデに合わせても、子供っぽい印象になりません。また、カラーやデザインのラインナップが豊富であるため、帽子やスカーフなど、小物同士でコーディネートできるのも魅力。一つは必ずストックしておきたいアイテムです。

洗練された大人カジュアルには「スリッポンの革靴」を

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大人としては、夏でも、カジュアルシーンでも、革靴が手放せません。ただし軽やかな印象のコーデに仕上げるには、レースのないスリッポンタイプであるのがルール。ソックスは外から見えないものをチョイスし、くるぶしを露出させるのが、季節感のある着こなしをつくるポイントです。

また、ローファーなど、スリッポンタイプの革靴は、ジャケットやスーツスタイルなどに合わせるのが原則。デニムなどのカジュアルなアイテムに合わせてしまうと、足元が重たい印象になってしまい、夏には不向きです。トラッドを涼しげに、カジュアルに着こなすためのアイテムと考えておくとよいでしょう。

まっ白な「コート系スニーカー」を一つ

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スニーカー派の方におすすめしたいのが、アディダスのスタンスミスに代表される「コート系スニーカー」です。余計な装飾を取り除いたデザインは、トラッドなものから、アメカジまで、あらゆるスタイルの邪魔をしません。

ただし、まっ白なスニーカーは、インパクトが強く、スポーツアイテムゆえの“ハズし”の力も強いのが特徴。加えて、かなり普及しているため、スニーカーを目立たせるようなコーデは避けるのがベター。さりげなく履きこなすのがポイントです。

白いパンツを主役にした清潔感のあるスタイルや、シャツやジャケットを使ったややトラッド寄りの装いに抜け感をプラスするのがもっとも効果的な使い方と言えそうです。

まとめ

足元は、夏の装いの鍵を握っているといって差し支えありません。普段はまずトップスやボトムスを決めて、足元は最後に考えるという方も、今年は夏靴を指名買いして、それに引っ張られる形で夏コーデをつくってみてはいかがでしょうか。