大人にとって“鬼門”とされる色の代表ともいえるのが「ピンク」です。使い方を誤ると、へんな甘さがまとわりついて、どうもキリッっとしない、品のないスタイルになってしまうという特徴があります。
ところが、洗練された大人の着こなしには“あたたかみ”のある暖色系カラーをうまく使うことが欠かせません。なかでもピンクは、流行に応じて、ペールトーンやくすみのある色合いなど、さまざまな雰囲気で使うことができて、しかもブラックやネイビーといった基本カラーとの相性もよく、コーディネートしやすいという特徴があります。つまり、この色をうまく使いこなすことで、ワンランク上のおしゃれを楽しめるというわけです。
そこで、ピンクを軟派な感じに見せず、かつ上品に見せる、大人ならではの着こなし方法についてご紹介します。

元来、ピンクとは「ナデシコ」という花の名前に由来したもので、大雑把な言い方をすれば、赤を明るくした色のこと。西欧とくにアメリカでは、そんなピンクを女性的な色とみなす考え方が根強く残っているため、大人メンズは避けるのが無難だと一般的には考えられています。
ところが近年、ある調査において、ピンクのシャツを着る男性は自信に満ちており、女性の支持も厚く、なおかつ他の色を好んで着用する人よりも平均収入が高い傾向があると結果が示されました。「自信」「女性の支持」「平均収入」というキーワードにピンときた人なら、この“鬼門”カラー、ピンクを攻略したいと思うはずです。
ところが、話は簡単ではありません。とりわけ日本には、ピンクに対してアメリカと同様の考え方の伝統があるだけでなく、加えて「ポルノ」(Pornographie)のイメージがいまだ完全に払拭し切れていません。そのため、上品に着こなしに取り入れるには、清潔感・さわやかさ・知的さといった、きわめてポジティブなイメージ戦略が必要になるのです。

そこでまずおすすめしたいのが、トラッドなスタイルにピンクを取り入れること。ビジネススタイルなら、シャツがいいでしょう。とくにピンクに抵抗を感じるようなら、クレリックタイプのものがおすすめです。顔まわりからピンクを遠ざけるだけでなく、襟と身頃部分でコントラストのある、美しいVゾーンを演出することができるはず。
ピンクのネクタイはできれば避けるのがベター。ピンクの色味次第ではシャツとのコーディネートが難しいだけでなく、面積自体は狭くとも、体の中央部分を占めるため、これが意外と激しく主張してしまうからです。
ややくだけたトラッドスタイルなどにピンクを取り入れる場合でも、シャツやポケットチーフが理想的。自分の肌色に合った濃淡度合いを選ぶことができるという条件付きで、インナーとなるセーターやベストなど、ニットアイテムで取り入れてもいいでしょう。
カジュアルなスタイルでピンクを取り入れるには細心の注意が必要です。不潔な印象をともなったり、品を損なった着こなしになってしまうと、たちまち軽々しい雰囲気をまとうことになってしまいかねません。
おすすめは、ボトムで取り入れること。しかも優しい印象のペールトーンではなく、赤に近いもの。くすみのある色ならなおよいでしょう。その場合、トップスにはブルーやホワイトなど、はっきりコントラストがあるものをチョイスするのがおすすめ。これも顔まわりからできるだけピンクを遠ざけるための工夫です。
ただしピンクの色味については流行色との兼ね合いもあるため、安易にカラーをチョイスするのではなく、あくまでトレンドに沿った色選びが重要になります。トレンドを味方につければ、普段は難しいカラーでも、おしゃれに着こなすことができるからです。
さらにレザーのトートや革靴などクラス感のある小物で、ブラックやブラウンなどの差し色をしておくとよいでしょう。例えば、腕まくりしたり、首元のボタンを多めに開けていたとしても、スタイルの品位が保たれるはずです。
ところが、洗練された大人の着こなしには“あたたかみ”のある暖色系カラーをうまく使うことが欠かせません。なかでもピンクは、流行に応じて、ペールトーンやくすみのある色合いなど、さまざまな雰囲気で使うことができて、しかもブラックやネイビーといった基本カラーとの相性もよく、コーディネートしやすいという特徴があります。つまり、この色をうまく使いこなすことで、ワンランク上のおしゃれを楽しめるというわけです。
そこで、ピンクを軟派な感じに見せず、かつ上品に見せる、大人ならではの着こなし方法についてご紹介します。

そもそもピンクってどんな色?

画像引用元:Wikimedia Commons
ところが近年、ある調査において、ピンクのシャツを着る男性は自信に満ちており、女性の支持も厚く、なおかつ他の色を好んで着用する人よりも平均収入が高い傾向があると結果が示されました。「自信」「女性の支持」「平均収入」というキーワードにピンときた人なら、この“鬼門”カラー、ピンクを攻略したいと思うはずです。
ところが、話は簡単ではありません。とりわけ日本には、ピンクに対してアメリカと同様の考え方の伝統があるだけでなく、加えて「ポルノ」(Pornographie)のイメージがいまだ完全に払拭し切れていません。そのため、上品に着こなしに取り入れるには、清潔感・さわやかさ・知的さといった、きわめてポジティブなイメージ戦略が必要になるのです。
まずはトラッドなスタイルから始めよう

そこでまずおすすめしたいのが、トラッドなスタイルにピンクを取り入れること。ビジネススタイルなら、シャツがいいでしょう。とくにピンクに抵抗を感じるようなら、クレリックタイプのものがおすすめです。顔まわりからピンクを遠ざけるだけでなく、襟と身頃部分でコントラストのある、美しいVゾーンを演出することができるはず。
ピンクのネクタイはできれば避けるのがベター。ピンクの色味次第ではシャツとのコーディネートが難しいだけでなく、面積自体は狭くとも、体の中央部分を占めるため、これが意外と激しく主張してしまうからです。

画像引用元:Pixabay
ややくだけたトラッドスタイルなどにピンクを取り入れる場合でも、シャツやポケットチーフが理想的。自分の肌色に合った濃淡度合いを選ぶことができるという条件付きで、インナーとなるセーターやベストなど、ニットアイテムで取り入れてもいいでしょう。
カジュアルならボトムで取り入れる

カジュアルなスタイルでピンクを取り入れるには細心の注意が必要です。不潔な印象をともなったり、品を損なった着こなしになってしまうと、たちまち軽々しい雰囲気をまとうことになってしまいかねません。
おすすめは、ボトムで取り入れること。しかも優しい印象のペールトーンではなく、赤に近いもの。くすみのある色ならなおよいでしょう。その場合、トップスにはブルーやホワイトなど、はっきりコントラストがあるものをチョイスするのがおすすめ。これも顔まわりからできるだけピンクを遠ざけるための工夫です。
ただしピンクの色味については流行色との兼ね合いもあるため、安易にカラーをチョイスするのではなく、あくまでトレンドに沿った色選びが重要になります。トレンドを味方につければ、普段は難しいカラーでも、おしゃれに着こなすことができるからです。
さらにレザーのトートや革靴などクラス感のある小物で、ブラックやブラウンなどの差し色をしておくとよいでしょう。例えば、腕まくりしたり、首元のボタンを多めに開けていたとしても、スタイルの品位が保たれるはずです。